I'veって本拠点札幌なんだねー。いやどうでもいいけど。

著作権ネタでいろいろ探していたらレッシグ氏の本の解説があったので。
勝手につける『コモンズ』への解説
このなかで、たまーに疑問に思っていたことに終止符が。
「コモンズ」p. 387より。

ある作品に著作権がなくなっているのに、著作権があると書いてあることだ。
たとえば楽譜出版社はパブリックドメイン入りした作品にも著作権表示をする。
この慣行は既存著作権法に違反している。著作権のないものに、著作権があるというのは犯罪だ。

あ、やっぱそうなんだ。


ほとんど最後のほうにある作者のつぶやきっぽいコメントより

売ってないなら、コピーさせろよ。

まったくだ。
前に書いた記事互換性って大事だよね。 - 404 I’d not found(→d:id:mongrelP)でも言ったが、
基本的に過去のものを再利用できる有効な手段のひとつとして、
コピーという手段があまりにも無視されてはいまいか。
もうひとつ、自分で管理する気が無いものの管理を他人に渡してほしい。
それの財産としての権利はそのままで置いておくとしても。
コンテンツが”活用”されず死蔵されるのは非常に悲しく、もったいない。


ふと思ったこと。
配偶者とか子とかに著作権者の死後権利は渡る。
ただ、今のままじゃ全てが渡ってしまう。
意外にこれって問題ではなかろうか。
例えば、次のような制限をつけてみる。(あくまで例。)

1.著作物作成者以外は、何人たりとも公開そのものを妨げてはならない。
2.金額、期間等に関しては、理不尽な価格にならないようしなければならない。
 例えば、国勢調査で得られる平均的給料のn倍を越えてはならない、など。(nは実数)
 ただし扶養家族等の補正は入る。

二次利用について、著作物を全部データベース化すれば保護期間を延ばしても大丈夫、
とか言っているところがあるけど、そんなの無理だろ?だって作る==著作権の発生なんだから。
伸ばしたほうが子孫に対して”財産”となる、というのなら、さっきまでのではどーよ?
n≧1.4ならば、今までの50年の保護期間のまま、
70年分以上作者の遺族が保護されるとは思わないか?
とまあ、うつらうつら。


九月にレッシグ氏が日本に来ていたのに驚愕。
同時にもっと早くCCを知っていればなーと、無念。